2010年03月07日

宮本武蔵に学ぶ自立・自律型ビジネスマンの心のあり方




仏神は貴し、仏神をたのまず >(独行道)


 
(ぶっしんは、とうとし、ぶっしんを、たのまず)




宮本武蔵はこう言った。

仏や神は、尊いものである。

が、

仏や神に、俺は何かを頼むことはしないのだ! (勝手私訳) 




「神様〜仏様〜なんとか…なんとか、上手くいきますように!お願いしますっ!」


と、手を合わせることは人情ですが、


「神様、仏様!見ていてください!俺はやってやるぜ!」


とでは、心のあり方がずいぶん違う。



願う(依存型)というより、誓う(自律型)わけですね。


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2010年02月28日

宮本武蔵に学ぶ意識変革法




敵になるといふは、我身を敵になり替へて思ふべきといふ所也

(てきになる、というは、わがみを、てきになりかえて、おもうべきところなり)
                          
from 「五輪書」




宮本武蔵「五輪書」火之巻より。
 
 
「拙者(宮本武蔵)がいう“敵になる”というのは、相手の立場に立ってみて、考えるということでござる。」 (私訳)


この言葉の後に、武蔵はこんな例をあげている。


「盗人が家の中に立てこもったときには、われわれは恐ろしいやつ(強い敵)がそこにいると考えてしまう。しかし、盗人の立場に立ってみると、世の中の人をすべて敵にしてしまっており、逃げ場のない状況にもはやどうにもならない気持ちであることに気づく。」  


企業トップは、現場の立場に立ってみることで、“気づく”こともあろう。


現場の人間は、企業トップの立場に立ってみることで、“気づく”こともあろう。 


上司は、部下の立場に立ってみることで、“気づく”こともあろう。


部下は、上司の立場に立ってみることで、“気づく”こともあろう。


営業マンは、お客様の立場に立ってみることで、“気づく”こともあろう。


商品開発者は、消費者の立場に立ってみることで、“気づく”こともあろう。

などなど…。
    


“気づき”は、意識変革につながる。意識変革は、新たな行動につながる。


発想の転換、モノの見方を変えるべし、なんてよく言われますが、その具体的方法を武蔵は教えてくれている。

 
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2010年02月26日

吾れ日に、吾が身を三省す





吾れ日に、吾が身を三省す。

 
(論語)


 
(われ、ひに、わがみを、さんせいす)




一日の中で、しばしば自分自身と対話して、自分自身を省(かえり)みよう!
そして、アカンことは省(はぶ)こう!
改善すべきところは、改善しよう!   (勝手私訳) 



三省とは三回反省しようということではなく、「三」とは、しばしばとか、常にとか、たくさんという意味があるらしい。


古典を読んでいると「三軍」なんて表現がよく出てきますが、これも三つの軍ではなく、大軍なんて意味だそうです。


確かに、孔子さんが毎日三回反省すべし!
なんて、マニュアル的表現するはずもなく、自分自身と常に対話せなアカンとおっしゃられている訳ですね。



そして、単に省(かえり)みるだけでなく、
省(はぶ)くことがあれば、省(はぶ)くべし…と。


省みるだけではだめで、改善すべきところは改善しようというということですね。


「省」にも深い意味がございます。


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2010年01月20日

チーム北条はなぜ負けたのか?〜三略に学ぶ





変動して常無く、敵に因りて転化す
   

 
(へんどうして、つねなく、てきによりて、てんかす)

                         
 from 「三略」




武教七書のひとつ、三略より。
 
 
「グループとチームの違いって何だろう?

 仲良しグループなんて言うくらいだから、グループには変化はあまり必要ないかもしれん。

 サッカーチームなんて言うくらいだから、目的をもっていて、相手によっては戦術を変えたりと…
 
 チームには対象に応じて“変化”していくことが求められていると言っていいだろう。

 現代のビジネスシーンでは、組織がグループではまずい。
 
 変化を作り出すチームでなければならない。」 

              (自由気ままな勝手私訳/笑)




北条早雲にはじまる関東の覇者・北条家が最大のピンチをむかえていた。

天下統一の総仕上げとして、関東に豊臣秀吉がやって来たからだ。

二十万ともいわれる大軍。


北条家。

かつては、まさに変幻自在…
相手に応じて、さまざまな戦略・戦術にて、まさに「変動して常無く、敵に因りて転化す」の如し、行動力にてあれよあれよと言う間に関東を手中に収めていった。



思えば、あの頃は、「チーム北条」であった。



が、小田原城を中心に六万人ともいわれる部下をもつ北条家は戦国の世にしては珍しく、安定時代が結構長かったからだろうか…
(もちろんこれは、創業者の早雲はじめ2代目、3代目が逸材の人物だったから)


あるいは、ライバルチームだった今川、武田、上杉などが消滅したり、牙を抜かれていったからだろうか…


気がつけば「北条グループ」となっていた。      

  
小田原評定なんて言われるようなダラダラとした会議ばかりを繰り返していた。


結局、


チームに求められる“変化”する力を失っていた北条家は自滅してしまった。
  


※引用文献
 「三略」(中公文庫)   

パンチ
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2010年01月07日

上杉謙信と老舗商店に学ぶ「生き残り」の条件





信義

             
(しんぎ)

                         
 from 「日本外史」




昨年のNHK大河「天地人」の放送で上杉謙信が琵琶を弾きながら病に倒れる。

テレビにて、謙信は…盛んに『義』の一言を発していた。
 
 

「武田・上杉の二家、(中略)名法をもって国を治む。

   (中略)

 上杉氏、事を作(な)すに率(おおむ)ね、信義による。

 これ、その独り存して今に至る所以(ゆえん)なり。」



と「日本外史」(頼山陽著)にある。




「武田信玄、上杉謙信ともに、名将にして立派な政治を行い国を治めた。

ただ、上杉家は何事においても『信義』を行動規範としていた。つまり、お天道様に恥じない行動だ。

武田信玄は名将だが、権謀術数を駆使して、私利私欲に走った部分もあり、結局は私利私欲に走る者の行く末を表現した『我利我利(ガリガリ)亡者』の言葉のごとく滅亡してしまった。

上杉家が、謙信以来数百年、存在するのは、『信義』ゆえである。

結局は古人の言われた『利は義の和なり』のごとく、最後に利益を得るものは、お天道様に恥じない行いをしてきた者なのだ。」
                      
(勝手私訳)


      

武田信玄を悪者風に私訳してしまいましたが、あくまでも「日本外史」では、上杉贔屓なのでご了承ください<(_ _)>


日本外史は、頼山陽(1832没)が記した書なので、上杉謙信や武田信玄の時代から250年近く後の書となりますが、やはり「信義」篤い人物は好意をもって後世に語り継がれる。


「三国志」に登場する数多の豪傑・賢人の中でも「信義」篤き人物である諸葛孔明や関羽などは好意をもって後世の人々に受け入れられている。関羽などは、商売の神様として祀られてますね。 

 
「信義」に篤い商店も、誠意ある「信義」を貫いてきたからこそ好意をもって人々が受け入れてきたことで、現在の老舗として上杉氏のごとく「独り存して今に至る」のだろう。

  

※引用文献
 「日本外史(中)」(岩波文庫)   

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2010年01月06日

刮目相待〜人は...組織は...「変」わるからこそ「化」ける!






士、別れて三日ならば、即ち当に刮目して相待つべし

 
(三国志)


(し、わかれて、さんじつならば、すなわち、まさに、かつもくして、あいまつべし)




志を持つ人間と「また今度な!」と言って別れた後、三日もしたら目をこすって彼を見直さなければならないだろう…

志に向かって「変」わるべしと決心した人間は、「化」けるからだ。

人は一夜にして「変化」することもあるのだから… (勝手私訳) 



⇒「刮目相待」として知られる名文なり。


⇒人は「化」けます。組織も「化」けます。

 そして「化」けるためには、
 まずは個々人が「変」わることが大前提ですね。


 「変」わるからこそ「化」ける。


 これが【 変化 】の道理でございます。


パンチ
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2009年12月28日

論語に学ぶメンタルヘルス「楽しみを以って憂いを忘る」




楽しみを以って憂いを忘る 

 (論語)

      
(たのしみをもって、うれいをわする)


   


楽しんで夢中になって何かに取り組んでいると、心配事などふっとんでしまうものです(私訳) 


「めんどくさいのぉ〜」「嫌やなぁ〜」と仕事をしてますとストレスは溜まるだけですね。


一方で、仕事に価値を見出し、あるいは価値を創造し、イキイキと取り組んでおりますと、悪玉のストレスとは無縁になるわけです。努力も努力では無くなる。結果、自分も成長している。
   

「如何に楽しむことができるか!」「如何に夢中になれるか!」ですね。


晴れ
posted by 「ビジネスマン兵法」発行人 at 13:45| ■ビジネスマン心法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

乱世に生まれた人物観察法





 六験
  


            
(ろくけん)
           
                            
from 「呂氏春秋」





久しぶりの「ちょい悪系」ですが…

「呂氏春秋」とは、秦の宰相であり、始皇帝の実父?ではないかなどと噂される呂不韋(りょふい)が莫大な財産をつぎ込んで作らせた始皇帝以前の大陸の叡智をまとめた百貨辞典のようなもの。

 
その中に、


「人物を観察し、どういう人物かを見破る方法」が示されている。


『八観』『六験』と呼ばれるもの。


今回は、『六験』をご紹介いたします。


六つの験(ため)す方法で、六験です。



▼喜ばせて、その守を験す


その人を喜ばせて(上機嫌にさせて)、その人にどれだけの守り(節度・礼節など)があるかを験(ため)す。

嬉しくて調子に乗って、節度や礼節を守れない人間はどうも信用ならん…と、その人物を判断するテクニックだそうです。(怖っ!)



▼楽しませて、その僻(へき)を験す


例えば、酒を楽しませて、どんな酒癖があるのかを験す…ならば、上記の「守を験す」の領域みたいでして、こちらは、娯楽にどんな偏りがあるのかを観察することだそうです。

どんな娯楽に夢中になっているのか…そこから人物を判断していく…と。



▼怒らしめて、その節を験す


わざと怒らせて、節度ある応対が出来る人物かどうかを験す…と。(怖っ!)
 


▼懼(おそ)れしめて、その持(じ)を験す


わざと恐れさせて、その人物が何にすがるかを観察しよう…と。

恐怖にたじろがず、毅然とした態度ならば合格?とするようなテクニック。(怖っ!)



▼哀しましめて、その人を験す


文字通りの人物観察法なのですが…怖すぎます。



▼苦しましめて、その志を験す


困難な状況のなかで、すぐにへこたれるようでは、たいした人物にあらず…と。

苦しみに耐えながらも、夢や目標に向かっていく人物なら信用できる…と。

そこを験(ため)せ!…と。
 
 

と、「六験」をご紹介しましたが、人は様々な仮面をもっている(「ペルソナ」なんて心理学で言います)ので、その仮面を剥いで、その人物の本当の姿をあぶりだす…なんていう手法ですね。


それにしても、怖っ!でございます。



時代背景を考えると、春秋戦国時代の終焉の頃ですので、まさに乱れきった世の中で生き延びていくために鍛えられた知恵なのでしょうね。
 


※引用文献
「天地にかなう人間の生き方 経世の書『呂氏春秋』を読む」
              (安岡正篤・致知出版社)

posted by 「ビジネスマン兵法」発行人 at 10:45| ■ビジネスマン兵法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月15日

民、信なくんば立たず(論語に学ぶリーダーの心得) 

 



民、信なくんば立たず 

 (論語)

       
 (たみ、しんなくんば、たたず)

   


人の上に立つ者は、信用・信頼がなければ、まわりの人間は、表面的には動くことはあっても、だれも本心から動くことはないだろう!(勝手私訳) 


政治でも経営でもなんでもそうですね。


晴れ
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2009年12月09日

孟子に学ぶ心理学






人を存るには、眸子より良きはなし
  

      
(ひとをみるには、ぼうしより、よきはなし)

           
                         
from 「孟子」





珍しく「孟子」より。


私訳すれば、


「その人物を判断するには、相手の目を見れば分かるというものさ」
  
 

「目は口ほどにものをいう」と、昔から言うように、目とは気持ちや意志がもっとも映し出されている器官であると言われています。


接客マナーなどが行き届いている店員さん。

言葉遣いや立ち居振る舞いが丁寧で、笑顔であったとしても…

「目」から別のものが伝わってくる!

なんてことも、よくあることではないでしょうか。



参考までに心理学的に指摘されている「目」と「心」の関係を下記に整理してみる。

「きょろきょろ落ち着かない目」   
意識が集中していない。他に気になることがある。

「視線を外す」
話を変えようとしている。否定的な気持ちから躊躇している。
緊張を解こうとしている。内容を再検討しようとしている。

「視線を向けない」
相手や話題を避けようとしている。

「まばたきが少ない」
話の内容や相手に興味がある。
まったくの逆で、退屈している可能性もある。

「見つめる」
気持ちを伝えようとしている。
相手の真意を探っている。

「目をつぶる」
思い出している。想像している。検討している。

などなど…


まぁ、こういうことは心理学的に指摘されなくても、その場の感覚でなんとなく分かりますよね。


そして、僕たちは、相手の目を通じて、相手の心理を瞬時のうちに判断(もちろんこちら側の勝手判断ですが)している。


 「本心じゃねぇな」

 「なんか隠してるな」

 「本気やないな」

 「こいつ、本気やな」

 「相当な修羅場をくぐってきてるな」 などなど…


勝手判断とはいえ、僕たちは恐るべき洞察力をいつの間にやら身につけているのではないでしょうか。

まぁ、なんにしろ、恐るべしは「目」でございます。



   京都三条 糸屋の娘

    姉は十八 妹は十六

    諸国大名は弓矢で殺す

    糸屋の娘は目で殺す


なんて、有名な句もございます。
(起承転結の分かりやすい句として有名です)

勝手判断ゆえに、目でだまされることもあるということですね(笑)。


るんるん
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2009年12月08日

人生百年、昼夜おのおの分ばなり





人生百年、昼夜おのおの分ばなり

 
(列子)



 
(じんせいひゃくねん、ちゅうやおのおの、なかばなり)


   

人生100年とすれば、昼が50年、夜が50年。

人生とは働いている昼間だけにあらず。夜も含めて人生さ。

昼間、泣いたなら、夜は、笑えばいい。

昼間頑張ったなら、夜はそんな自分を誉めてあげよう。(勝手私訳)


るんるん
posted by 「ビジネスマン兵法」発行人 at 12:12| ■ビジネスマン心法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする